口腔外科 |
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親知らずは一番最後に生えるため、生える場所が残されておりません。骨の中に埋まったまま出てこなかったり、横や斜めに生えてきたりして、完全な形で生えてくる人は多くありません。
誰しもなるべく歯は抜きたくないと願います。しかし、この親知らずが原因で、周りの歯や歯肉を細菌にさらされているのでしたら、抜歯しなければなりません。完全な形で生えてくる場合は抜く必要はありませんが、奥歯が痛んだり、腫れたことのある方は気をつけましょう。また自覚症状がなくても、レントゲンを撮って詳しく調べてみると危険な状態になっていることもあります。
自家歯牙移植とは、 むし歯や歯根破折などで、抜歯しなければならなくなった場合に、ご自身の口腔内にある別の不要な歯を抜歯して、その部位に移動させる方法です。
自家歯牙移植の利点は、歯根膜という歯を支えている組織と共に移植できることです。
移植できる歯は一般的に不要な親知らずや歯列からはみ出して機能していない歯などが使えますが、基本的には元有った歯とほぼ同サイズの歯が移植の対象となります。
症例1
症例2
外傷などにより、歯が抜け落ちてしまった場合は以下の条件により再植が可能です。 ■抜け落ちた歯が助かるための条件
最近、顎の関節の不快症状を訴える方が多くなってきました。顎を動かすと”カクカク”不快な音がするとか、痛くて口が開け辛いといった症状などです。この症状は顎だけでなく、肩こりや腕・指がしびれたり、偏頭痛を伴ったりもします。顎関節症は広範囲にわたり、軽い症状から耐えらなれないような重い症状まで個人差もかなり強いのも特徴です。
顎関節症に罹る原因として、いろいろ考えられますが、上下の歯の噛み合わせの異状による場合が多いようです。噛み合わせが悪いと下の顎が横にずれ、関節頭が正しい場所に位置しなくなり、関節部の構造が変化し症状をおこすといわれています。また精神的な緊張やストレスが顎の周りの筋肉に無理な負担をかけることも原因の一つと考えられています。
治療はレントゲンや噛み合わせや歯軋りによる歯の磨耗、修復物による噛み合わせの不良などを検査します。その結果から、正しい噛み合わせになるよう調整したり、スプリントという入れ歯に近いものを装着して顎が正常な位置に戻るよう誘導します。
全身にまで影響するような顎関節症では、内科、整形外科、神経科医と連携しながら治療しなければなりません。
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